あらためまして、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
LiTは2025年1月に創業し、おかげさまで1年を迎えることができました。
日頃より支えてくださっている皆さまのおかげで、楽しく、そして真剣に仕事に向き合うことができた一年だったと感じています。心より感謝申し上げます。
2年目のLiTも、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本題です。
LiTでは年末に、毎年恒例になりつつある「橋梁勝手に調査ツアー」を実施しました。
仕事として橋梁に関わる私たちですが、純粋に“見て、感じて、語る”時間は、業務とはまた違った多くの発見をもたらしてくれます。
今回は、N師匠、ベテラン橋梁技術者、若手橋梁技術者、そして渡邉の4名で、2泊3日の日程で和歌山市から新宮・伊勢を経て桑名まで、紀伊半島を巡ってきました。
今回のツアーは、若手橋梁技術者が事前に「見たい橋梁」をリストアップし、N師匠に確認しながら工程を組む形で実施しました。
若手技術者のエキスがたっぷり詰まったツアーとなり、計画策定に尽力してくれたことに感謝しています。
この若手橋梁技術者は鋼橋が大好きで、ここ数年コンクリート技術を本格的に学び始めた技術者です。
今回の調査では、鋼橋の見方についてメンバー全員で学ぶ良い機会となりました。ディテールから「これはイギリス製」「こちらはアメリカ製ではないか」といった話題が飛び交い、多くの学びを得ることができました。
また、旧河西橋や旧日置川橋など、解体中の橋梁を調査する機会にも恵まれました。
さらに鋼橋の中橋については、ポニーワーレントラス(ピン結合)の橋梁で、もともとは東海道線上りの京都・桂川に架けられていたものが、大正元年に徳島市と小松市の間を流れる勝浦川へ移設され、戦後は和歌山で道路橋として“第3の人生”を歩んでいる橋梁を調査することができました。
この橋と同じディテールを持つ橋梁が和歌山市内の別の場所にもあり、調査中に近隣住民の方から「この橋は中橋の別径間である」と教えていただく場面もありました。
現地でしか得られない、新たな歴史を知る貴重な機会となりました。
同行いただいたベテラン橋梁技術者の方が、約20数年前に施工に携わった橋梁の調査も行いました。当時、同一橋梁において径間ごとに表面被覆塗装と表面含浸剤(シランシロキサン)を施工したとのことで、今回その損傷状況を確認しました。
表面含浸剤を塗布した径間では、表面の撥水性は失われていたものの、鉄筋腐食に起因するひび割れやはく離は確認されませんでした。一方、表面被覆塗装を施した径間では、一部にひび割れが発生し、鉄筋が腐食している箇所も散見されました。
表面含浸剤を塗布した径間は濡れ色で見た目としては決して良いとは言えませんが、腐食抑制に確実に寄与していることを実感する結果となりました。
三重県では、四日市港湾部にて現在も現役で稼働している鉄道可動橋の調査を行いました。
藤原鉱山から四日市港へ太平洋セメントの貨車が今も運ばれている末広橋は、近代化産業遺産にも指定されており、その場に立つだけで歴史の重みを感じる橋梁でした。
調査の合間には伊勢神宮を参拝したり、新宮では美味しい鰻を堪能したりと、橋梁だけでなく、その土地ならではの景色や文化にも触れることができました。
今回の調査ツアーでは、ここに書ききれないほど多くの気づきと学びを得ることができました。
これらの経験を日々の業務に活かせるよう、これからも探求を続けていきたいと思います。
最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願いします。
以下写真
①旧河西橋の撤去工事
②和歌山市内 中橋
③中橋の別径間
④四日市市 広末橋





