農業用水路の補修を、もっと身近に! LiTの新たな挑戦が始まります。

お知らせ

このたび、LiT株式会社が参画する研究課題が、農林水産省の「官民連携新技術研究開発事業」
https://www.maff.go.jp/j/nousin/sekkei/kanmin.html
に採択されました!

研究課題名は、

「農業用コンクリート水路の目地損傷等の軽微変状に対応する現場即応型補修技術の開発」

です。

……少し長い名前ですね(笑)。

簡単に言えば、「農業用水路のちょっとした傷みを、誰でも、簡単に、早く直せる技術をつくろう!」という研究です。

なぜ、農業用水路なのか?

日本全国には、農業を支える多くのコンクリート水路があります。

しかし、長年使用されてきた水路では、目地の傷みやひび割れ、漏水などが発生しています。

小さな漏水だからといって、そのままにしておくと、背面の土砂が流出したり、周辺地盤に影響を及ぼしたりと、大きな問題につながる可能性があります。

一方で、こうした水路の維持管理を担う方々は、必ずしもコンクリート補修の専門家ではありません。

専門業者にお願いしなければ直せない。

専用の機械がなければ施工できない。

これでは、小さな損傷にすぐ対応することが難しくなってしまいます。

「もっと簡単に直せないのだろうか?」

そんな疑問が、今回の研究の出発点です。

目指すのは、現場ですぐに対応できる補修技術

今回の研究では、シリコーン系ポリマーを用いたテープ・シート状の材料に着目しています。

これらの材料を活用し、農業用水路の目地やひび割れなどの軽微な損傷に対して、専門的な技術や大がかりな機械に頼らず、現場で対応できる補修方法の開発を目指します。

もちろん、単に貼り付ければよいという話ではありません。

水路は、水に濡れていたり、表面に凹凸があったり、常に水が流れていたりと、補修するには厳しい環境です。

こうした条件でも、きちんと補修できるのか。

どのような下地処理が必要なのか。

どの程度の損傷まで対応できるのか。

そして、誰が施工しても一定の品質を確保できるのか。

さまざまな試験や現場での検証を通じて、技術の適用条件と限界を明らかにしていきます。

産学官が連携して挑戦します!

今回の研究は、LiTだけで進めるものではありません。

民間企業

  • LiT株式会社
  • 信越ポリマー株式会社
  • 美和テック株式会社

研究機関

  • 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)農村工学研究部門
  • 高知大学

それぞれの専門技術や知見を持ち寄り、実用的な補修技術の開発に取り組みます。

材料を開発する人、性能を評価する人、現場で施工する人。

異なる立場の専門家が一緒になって、一つの技術を育てていく。

これこそ、LiTが大切にしている研究開発の形だと思っています。

「壊れてから直す」から「小さいうちに直す」へ

今回の研究で大切にしたいのは、単に新しい補修材料や工法を開発することではありません。

小さな損傷を早期に発見し、その場で適切に対応できるようになれば、大規模な補修が必要になる前に、施設の機能を維持できる可能性があります。

結果として、維持管理にかかる費用や負担を減らし、農業を支える大切なインフラを長く使い続けることにつながります。

さらに、将来的には、補修の必要性を判断するための仕組みや、施工方法を学ぶための教育にもつなげていきたいと考えています。

技術を開発するだけでなく、誰もが使える技術に育てる。

これが今回の研究で目指したい姿です。

さて、また新しい挑戦が始まります(笑)

LiTは、道路や橋梁、トンネルなどの調査・試験・研究開発に取り組んできました。

今回は、農業を支える水路という新たなフィールドでの挑戦です。

対象となる構造物は違っても、「現場の困りごとを技術で解決する」という考え方は変わりません。

そして、今回の研究も、きっと思いどおりにいかないことがたくさん出てくると思います。

でも、それが研究開発の面白いところです。

試して、失敗して、考えて、また試す。

関係者の皆様と知恵を出し合いながら、本当に現場で役立つ技術へと育てていきたいと思います。

今回の採択にあたり、ご協力いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

研究の進捗についても、今後このブログで少しずつ紹介していきたいと思います。

引き続き、LiT株式会社をよろしくお願いいたします!